オールハンズ

タンゴダンサー

2011年05月24日 10:49

5月24日
もうすっかり家の風呂のように馴染んだ露天風呂に八重桜の花びらが浮かんでハーバルバスみたい。うーん、これも贅沢だ。思い起こせば1か月以上にも及んだ病院生活から初めて、海水にいい感じに漬かった体をこの湯船に入れた時の感動は、今もそのまま。まだまだ色褪せない。この縄文竪穴式露天風呂とももうすぐお別れかと思うと。

昨日、最後まで連絡の取れていなかった福島の杉岡とやっと繋がった。彼もずっと連絡を取ろうとしてくれていたらしい。今回もグーグルのPERSON FINDERが役に立った。大手都市銀行を早期退職して福島で花木栽培を始め、ログハウスの自宅を自分で作ってしまったほどの行動力のある男だったが、今回も決断が速かった。原発から35kmの微妙な位置に住んでいた彼は、どうしようかとストレスを抱えるくらいならいっそのこと引っ越してしまえ、と縁もゆかりもない岡山県へ移動し、早くも現地に馴染んでしまったらしく、知り合い一杯できたからお前も早くこっちにおいでと誘われた。

近くには棚田100選に選ばれるほどの棚田が2個もあって、さっそく農業を始めているそうだ。自分にはない行動力の速さに相変わらず度肝を抜かれる。

俺の方はといえば、相変わらず朝風呂の後のマッサージでどっぷり幸せ気分に浸り、頭を刈ってもらい、3食のおいしい食事に

この幸せな生活からなかなか抜け出せないでいる。今日は江戸川区からはるばる来て下さった美容師さん。

午後には、大船渡で精力的な活動をしている元が連れてきた世界的ボランティア団体『オールハンズ』のメンバーと合流し、『手作り村』やいつもの足湯などで遊ぶ。

今日の夜もう大船渡へ帰ってしまうというが、しばしの気休めになったろうか?
本当に素晴らしい人たちだった。俺たちの故郷を一生懸命に復興しようとしてくれているこの人たちに
俺は一体何ができるだろうか?
いや、そういうことを考えることすら、この人たちの前では憚られる。

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