タップダンス

タンゴダンサー

2011年04月16日 20:56

壁を登って光のある方へ。
上手く抜け出せたぞ!バランスを取りながら足場のいい所を探す。なるべく平らで広いスペースがいい。
しかし、丁度いい。と思っても直ぐに不安定に。ピョンピョンと屋根から屋根に飛び移りながら、自分の居場所を客観的に判断する。

北側の山は高田一中だ。次々に山を登って避難している人に向かって手を振るが、見えてるんだか、見えてないんだか、全くの無反応。

さてと、どうしようか?飛び込まないといけないだろうか。しかし、流れが速すぎる。流されて材木でも刺さったら終わりだ。誰か救助に来てくれないか。再び高田一中に向かって両の腕を大きく振る。目立つ色の赤い防寒着を着ているから分かりそうなものだが・・・・

助かった!
救助のヘリがやってきた。十分見える高さを飛んでいる。
有難い!こんなに早くに救助に来てくれるとは。
「おーい!ここだー!」ピョンピョンと跳ねる!

ダメだ!
気づかないのか?こんなにそばなのに!気づかないのか?やる気がないのか?
ダメだな。あれはただ、様子を見に来ただけだ。救助する道具は積んで無いのだろう。

おーい、さらに流れのスピード早くなってないかー?
このままだと、あのタンクにぶつかるぞ!あの火の塊にぶつかったら終わりだ!

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